遠藤素子Endo Motoko

東京都町田市で作陶されている遠藤素子さん。
その作品達は、丸みのある素朴なフォルムと、素材である土をそのまま感じられるような質感が一体になっていて、眺めたり、触れたりすると、不思議と自然を連想してしまいます。
では、その器、作品は荒々しく、人を拒むような自然を内包しているのかというと、もちろんそうではなく、普段の生活、食事に馴染むような作品ばかりです。
粉引と鉄釉で制作された作品達。
粉引は、凛とした雰囲気を持ちながらもまろやかな佇まい。
一方の鉄釉は、シックな装いを持ちながら和から洋まで、お料理を選ばずにいつもの食卓を少しだけ、日常でありながらも、特別なものにしてくれます。
"暮らしに寄り添える器"
"普段使いしやすい器"
以上の二つを心がけて作陶されているという遠藤素子さん。
それは、ぱっとした見た目ではなく、普段の日々の中で、実際に使いながら、色々な料理をのせて、食して、洗ってを繰り返していくうちに、深い実感を伴って表れるような気がします。
- 経歴 -
1988年
和光大学人文学部芸術学科卒業
1999年:
東京町田市で築窯
陶房enを開く