寺田昭洋さんの、カップ-白黒について
手触りや質感について
上の部分はつるつるとした白、下の部分は銀色のような黒っぽくもある灰色です。
いわゆる掛け分けのカップですね。
上の白の部分はつるつるとはしていますが、すべる感じはありません。
したの灰色の部分は若干ざらつきはありますが、手触りはなめらか。
もしかすると白の部分のほうがすべらないくらいです。
いずれにしても、上下どちらの部分で持っても安心して持てます。
内側(見込み)はすべて白色のつるつるになっています。
底(高台)の部分は少し使って剥げたような味わい深い質感になっています。
色について
白の部分(胴)は、質感こそ艷やかですが色そのものはマットな白です。少し灰色が入った白という感じ。
加えて白の中には全体的に焼成によって出来た黒い点(鉄粉)が程よく入っています。
これがいいアクセントになってとても良い雰囲気を出しています(これはむしろ鉄粉が入っていないと寂しい)。
腰(外側の下部分)の灰色は、前述したように銀がかった濃いめの灰色のような色です。
注目は、白と黒の境目。カップを一周回るように線のような黒い色が入っています。
境目の線の上側(白の部分)は鉄粉が多くあり、グラデーションのように黒く見えます。
かたちについて
口の当たる縁の部分はふっくらと丸みがあります。
カップ自体は、上から下にすぼみながら直線になっています。
持ってみると指先が白の部分にあたり、指の腹が下の灰色にあたってそれがなんとも言えない持ちやすさと気持ちよさです。
基本的に使う人の事を考えて作られているカップだなと感じます。